喫茶Honfleur掲示板 2007〜2009年

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Message#14467 2008年6月20日(金)07時25分
From: 和井 恵
変更
Re22:阿羅漢に堕落はあるのか?
아벨(Abel)さんのメッセージ(#14464)への返事

> オウムでよく、「永続しない楽しみ」では意味が無い・・・(だから絶対幸福・・・を)
> という言い方するのを聞いてて、
>
> 「そんなこと言うなら花火は全く無価値だというのだろうかな??」 と素朴に思ってたこと
> を思い出しました。和井さんと猊下のやりとり完全には理解できてないですが・・・

うふふ…、やっぱりアベルさんは「観念的」ですね。

「価値がある」、「意味がある」、「無価値だ」、「無意味だ」。
それらは全て、「識別(分別)」から生じている「考え(思考)」ですよね。
 

  およそ苦しみが生ずるのは、すべて識別作用に縁って起るのである
  識別作用が消滅するならば、もはや苦しみが生起するということはありえない
  「苦しみは識別作用に縁って起るのである」と、この禍(わざわ)いを知って
  識別作用を静まらせたならば、修行者は、快をむさぼることなく、
  安らぎに帰しているのである

  (スッタニパータ、3.大いなる章 12.二種の観察 より)


ここで一つの喩えを用いて、少し解説をしてみましょう。

「性欲」、これ自体は「純粋な創造エネルギー」です。
例えばここに、「赤々と燃える炎」があったとします。
さて、この「炎」は、「善」でしょうか? それとも「悪」なのでしょうか?

その答えは、「善でも悪でもない」ですよね。

しかし、その炎が、
私たちの住む部屋の「カーテン」と結びついたとき「火事(悪果)」となります。
また、暖炉の中の薪(まき)と結びついたとき「暖房(善果)」となるのです。

しかし、その暖炉の中に「一匹のアリ」が居たとします。
すると、そのアリにとっては、薪の炎は「恐ろしい業火(悪)」として感じられるでしょう。

にもかかわらず、「炎、それ自体」は、
依然として「善でも悪でもない純粋な熱エネルギー」のままなのです。

客観的には「善でも悪でもないモノ」が、主観的な条件の付加によって「善」や「悪」に見えてしまう。
つまり、それによって「あるがままにモノを観ること」が出来なくなるのです。

諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減 是故空中 

主観的な「思い込み」や「観念」、「識別作用」などを「空ずる(空っぽにする)」と、
諸法の「空相(あるがままの姿)」が目の前に顕現する…

この意識状態を、自分の中に「体得」できれば、「刹那滅の楽」を純粋に享受できるのです。

そして、この意識状態を「心解脱の成就」と呼ぶのです。

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