喫茶Honfleur掲示板 2007〜2009年
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Message#20099 2009年2月18日(水)07時55分
From:
아벨(Abel)
変更
Re2:まとめレス
和井 恵さんのメッセージ(
#20098
)への返事
> 最初の頃には、内容の確認をみんなでしていただけなので、
> それほど問題は無かったと思いますが、分裂後に至ると、
> 「広増」と言って、そこに新しく色々なモノを付け加えようとする動きが出てくるのです。
> 失われるというよりも、後から色々と勝手に付け加えられてしまったのです。
アーガマ成立までの期間を考えると、伝言ゲームが直弟子の弟子その弟子の弟子・・・くらい
まで伝えられた後での成文化なわけですからねえ。まあ元々待機説法にて、個々の内容には
矛盾もあるでしょうし、どんな宗教でも教祖の言葉っていうのは曖昧で「教義」なんて姿から
遥かに遠いもの。複数の解釈が可能な曖昧なもの。
仏教については難しすぎて深くは知りませんが、天理教の場合、僅か170年くらい前の立教で
あるにもかかわらず、「原始天理教」の姿なんて諸説あってわからない。教団正統史観なんて
いかにも嘘臭いですしねえ・・・
天理教の場合、特に「仮名の教え」と言われる通り、教祖が自動書記で書いた原典(大本も
同じスタイルですよね)なんて曖昧で何とでも解釈可能。文字通りに解釈したら終末論にて、
昔はこれで脅かしてずいぶん阿漕なこともやったみたいw
アーガマの成立は釈迦入滅後何年だったか詳しく知らないですが、天理教祖が現身を隠され
て120年くらい。この程度の時間は経過してるのではないでしょうか。印刷も普及してた明治
の初期天理教の場合でも、今になって文献皆無の中で弟子の弟子の弟子の・・・の言葉から
一から経典を作ろうとしても難しいでしょうねえ。
> -------------------------------------------------------------------------------
> 有部や大衆部など各部派が今に残す三蔵(律蔵・経蔵・論蔵)は、さまざまに異なっているが、
> それらの発展の跡を文献学的にたどると、共通した原型があることが分かる。
> 経蔵については、長部・中部・相応部・増支部の4部構成が各部派共通の原形であった。
> その後、諸部派は、結集で集約されていない伝承を収集し、五番目の部として経蔵に追加する。
> 上座部大寺派も同様であり、十五書を採用して新たに小部として経蔵に加えた。
>
> しかし、一方で同派が他の部派と異なったのは、ブッダゴーサが、
> 小部を追加した新三蔵をもって「すべてのブッダの言葉」であると定め、それ以降の増広を禁じた点である。
> 有部などの他部派では、仏の言葉かどうかを判定するのに、伝統的な「法と律」に追加して「法性」も基準にした。
> それによってブッダの言葉として採用される基準が甘くなり、そのことが大乗の旺盛な経典創作へとつながっていった。
http://www.dia.janis.or.jp/~soga/bdghosa.html
参照。
よくわかりました。少なくともアーガマ成立の時点では、釈迦の言葉以外のものが付け加え
られている可能性はかなり少ないと。
ただ、また天理教の話になりますが、教団も、経・律・論ではないですが、資料の整理を
する中で、原典として三種類(みかぐらうたは直伝と信じられるも直筆未発見、おふでさき
は直筆、おさしづは後継天啓者の言葉の口述筆記)を認定したわけですが、「間違い無い」
ものを認定する過程で、「多分間違いない」レベルの教祖のお言葉をずいぶん切り捨ててし
まったという問題点があります。
たとえば「こふき話写本」といわれるものが各直弟子の子孫の教会にいくつも伝えられてる
のですが、その中には現在の正統教理構築・解釈と相当矛盾するようなものが結構あります
し、それ以外に「口伝」として伝えられている全くオーソライズされてない「教祖のお言葉」
の方が一般的に遥かに「教祖らしい」って事実もあり、このへんを考え併せると、アーガマ
っていうのはきっと現天理教団公認の原典みたいな<strong>「大吟醸用酒造米」</strong>的な内容なんだろうと。
五時の教相判釈なんて発想も一概に否定できないのではないかw アーガマは確実かもしれ
ないけど大事なものを削り落としすぎ、大乗経典の「天理教祖様物語w」の方が遥かに真実に
近いぞ〜ってなもので、まあ天理教の場合も異端も入り放題で中道は難しいですがw
ていうか、私にとっては、瞑想体験と思索を通じて先達が示して下さる論の部分の方がお釈迦様
直接の言葉よりわかりやすいわけで、そういう意味では麻原さんの解釈もわかりやすくって
面白いし、現在では和井さんのご説明もとてもとてもわかりやすくて感謝してます。
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