喫茶Honfleur掲示板 2007〜2009年

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Message#14363 2008年6月17日(火)06時39分
From: 和井 恵
変更
Re3:阿羅漢に堕落はあるのか?
아벨(Abel)さんのメッセージ(#14358)への返事

> 和井 恵さんのメッセージ(#14336)への返事
>
> > 「サッティヤ」と呼ばれる「特殊な力」の発現によって、修行の「成就」を為そうとするのです。
>
> サティヤナンダ先生系の教室で、ヨガニドラ中のサンカルパは必ず実現すると言われて
> 毎週同じことを願ってる私の願いは現象化するのでせうかw

願い続ければ、(たとえそれが何カルパかかるかは別にして)いつかは成就するでしょうね。
「ゴールするまで続ける」ということは、ゴールしなければ「永遠にそれを続ける」ということなので、
少なくとも「失敗する」という選択肢は消える訳なのです。理屈としてはね。

そして、この「サッティヤ」によって、修行の「成就」を為そうとする方法は、
これも「菩薩の誓願」と同じように、大乗仏教に取り入れられました。
ただし、この場合は「サッティヤ」とは呼ばずに「功徳」と呼んでますけどね。

「サッティヤ(=必ずその通りに物事を実現する力を持つモノ)」
つまり、願望を達成させる力を持つモノ、のことですよね。

これって、「功徳の持つ力」と意味が同じでしょ?

大乗仏教は、修行システム(方法論)が「ジャイナ教」からの借用なんですね。
何故かと言えば、「上座部」の連中を「小乗」と呼んで排斥した段階で、
釈迦の修行法(システム)そのものも捨てざるを得なかったからです。

そこから色々と模索が始まって、「ジャイナ教化」にたどり着いた、と。

そして、苦に対するアプローチのやり方は、
明智の獲得による遠離・離貪といった「外因」の遮断ではなくて、
外因はそのままで、自己の意識状態の在り方、つまり「内因」のみへと向けられていった。

そこから「空」と「唯識」の二大思想が誕生してくるのです。
この二つの思想を簡単に説明すると、
空は、客観からの心へのアプローチであり、唯識は主観からのアプローチなのです。
そして最後に、それらの二つは融合され、「密教」が誕生するのです。

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