喫茶Honfleur掲示板 2007〜2009年

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Message#23548 2009年7月5日(日)12時07分
From: 影晃
変更
宗教者が故のエゴ
キャンディさんが、様々な深刻的問題点を列挙されましたが、
実はそれは、宗教者にとって非常に重大な問題だと思います。
上佑さんも、類似したことを仰っていました。
つまり一言で表現すると、「宗教者の方が、凡夫よりも、かなり性格が悪い」という話です。
なぜそのような事態になるのか、僕なりの観点で分析したことがあります。

第二次世界大戦中、危機的な食料不足に陥った部隊の日本兵らが、
何日間も飲まず食わずで過ごした後に、仲間を殺して人肉を食べたという話があります。
そのような事態に至る前の段階として、その日本兵らが、
絶食して我慢に我慢を重ねた末に、生死をかけて共に戦ってきた戦友を殺してでも生き残りたいと激しく渇望したために、
そういったことを為したと考えられるかもしれません。

同様に、ある宗教者が、煩悩を満たさないように我慢に我慢を重ねたとします。
そういった、顕在意識上の弱い煩悩を打ち破った先に待つものは、
潜在意識下にある強い煩悩の発生だと考えられるでしょう。
つまり、善良な人間を目指して努力するほどに、潜在する凶悪な煩悩が顔を出す機会を、
かえって後押ししてしまっている、という観点です。

仮に、煩悩の制御に無頓着な凡夫でしたら、毎日欠かさず三食をとることで、
「殺害も辞さない強烈な食欲」を潜在意識下に眠らせておくことが可能でしょう。
同様に、性欲や名誉欲等、他の煩悩についても、日頃から欠かさずに満たし続けていたならば、
「殺してでも自分の恥部を守りたいと願うプライド」や「殺してでも満たしたい性欲」などの、
深刻な煩悩の発生は避けられる可能性が高いと考えられるかもしれません。
社会で働いている方は分かると思いますが、
我利我利のエゴイストなんて、凡夫の中にはそうそういないものです。

しかし、顕在意識で生き、表面的に過ごした軽薄な人生に、
どれだけの意義と充実があるのか。それは火を見るより明らかだと思います。
ですから、これは非常に複雑なテーマだなと、自分は感じています。

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