喫茶Honfleur掲示板 2007〜2009年

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Message#26676 2009年9月11日(金)16時14分
From: 元芝携帯
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Re3:【一服どうぞ】裏千家前家元・千玄室 「婆子焼庵」の教え
和井 恵さんのメッセージ(#26674)への返事


> 性欲は「概念・想念」というよりも、もっと生々しい「欲求」だと感じていることです。
>

> このお話しでは、信心深い老婦人が、
> 「修行中の僧侶がどれくらい修行が出来ているかを試そうとした」のですから、
> この僧侶に完璧な「理想的な僧侶の姿」を求めていたわけでは無いのだと思います。
> ただ、正しい修行が、ちゃんと出来ているかどうかの「確認」をしようとしたのだ、
> というのが私の解釈です。
>
>
> 隣家の若い娘に抱きつかれた僧侶は、性欲を感じてしまい、思わずその娘を突き放します。
>
> そして、突き放して置きながら、その自身に起きた性欲に目を向けようともせずに、
> 「枯木寒巌に倚る三冬暖気無し」という虚言(自己をそれらしく見せる着飾った説明)を言いました。
> しかし、なによりも、「突き放す」必要があったのは、相手の女性などではなく、
> 自分の心の中に生じてしまった「性欲」の方であったはずなのです。
>
> つまり、修行者として最も必要な「自己の心を観察」して煩悩と対峙することを忘れ、
> 心に起きてきた欲望・煩悩を「相手のせいにしてしまう」という行為に及んでしまった。
>
> これを見た信心深い老婦人は、この僧侶に失望して追い出し、庵を焼いてしまった、
> というお話しだと思います。
>
> 闘う敵は、他人に非ず、自己の心のみなり。
> (外に敵がいると思って行動していると、いつの間にか自分がその敵になってしまう)
>
> というような教えを示しているのだと、個人的には思います。
>
> 横レス、失礼を致しました。


禅の公案の理想的な解釈ありがとうございます。
公案はこう解け、という見本ですな。
感服です。

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