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Message#1673 2005年11月8日(火)03時52分
From: 山本英司
 
報道特集によせて
前から考えてたことなのですが、
尊師の現在の状態を詐病だと言う人がいると。
詐病かどうか、私には判断のしようがないわけですが、
しかし仮に詐病であったとして何が悪いのかと。

これが犯行当時の心神喪失ということであれば、
いったん無罪判決を勝ち取ってしまえば、
とりあえずは精神病院に強制入院(治療処分)させられるとは言え、
「治癒した」ということであれば晴れてシャバに出てこられるし、
後から詐病だったと分かっても一事不再理で無罪判決が覆ることはないと。
これは確かに悪いことでしょう。

しかし、訴訟能力についての心神喪失ということであれば、
たとえ公判手続きが停止されてしまったとしても、
「治癒した」あるいは「やはり詐病であった」となれば、
すぐさま公判手続きが再開されて、遅かれ早かれ死刑確定と。
(もちろん私は死刑廃止論者ですが、その問題は今は脇へ置きます。)
したがって、もしも死刑逃れのために精神病を演じているのだとすれば、
一生涯にわたって演じ続けなければならないと。
それの何が悪いのかと、あえて問題を立ててみたいわけです。

仮に普通に公判手続きが進行したとしても、
死刑判決が確定するまで数年は掛かるでしょうし、
確定した後でも執行までやはり数年は掛かるので、
死刑執行まであとまあ10年は猶予があると見てもあながち間違いではないでしょう。
であるならば、その残された10年間、拘置所という不自由な空間ではあっても、
それなりに有意義に過ごすことは可能なはずです。
目が不自由なので読書は無理としても、
家族との面会で会話を楽しむことぐらいは出来るでしょう。

しかし精神病を生涯演じ続けるとなると、
生涯糞尿にまみれ続けなければならず、
生涯家族との面会でも会話を成立させてはならないと。
うっかり会話を成立させてしまえば公判再開であると。
つまり今の状態というのは、もしも詐病であるならば、
自ら死刑執行している状態ではないかと。

繰り返しになりますが、これが「犯行当時の心神喪失」を狙うのであれば、
一時的に苦しみを味わったとしてもそれは言わば仮死状態であって、
無罪判決を勝ち取りさえすれば生き返れると。
しかし公判停止を狙っているとすれば、
ケンシロウではありませんが「お前は既に死んでいる」と。
一方、普通にしておれば、あと10年は生きていられると。

で、「そういう自らに不利益なことをするのだろうか」と考えると、
「詐病ではない」という結論に傾きがちになりますが、
しかし、坂本事件と言い、地下鉄サリン事件と言い、
自ら不利益なことをし続けてきたのがオウムであるとすると、
やはり詐病の可能性は捨てきれないと(笑)。

そしてその上で、「それの何が悪いのか」と。
だって、「裁判はいいから麻原を早く死刑にしろ」というのが世論なわけでしょう?
だったらもう既に、仮に詐病だとしたら、死刑は執行されているではないかと。


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