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Message#3504 2006年5月2日(火)18時52分
From: 聖者ぼんちリンポチェ
 
教団分裂の是非について
教団分裂ということについてですが、
仏教で言えば釈迦が、オウムで言えば尊師が、
それぞれ涅槃、逮捕等々の理由で不在となり、
永久に意思確認もできそうにない状態になった場合、
教団分裂というのは禁止事項から省いても良いように思います。

開祖不在確定の後に存在する分裂禁止というのは、
文字通り「単なる団体の保存」のためだけになってしまう可能性が大です。
もちろん開祖がいる状態で、例えばデーヴァダッタの逸話のような形で
分裂を企てることを厳禁事項とするのは正当だと思います。
しかし、開祖亡き後、「正統団体」がどのようになっていき、
開祖の意思とまるで反対の方向に行ってしまった事例があることは、
ローマ市内の一国という大きい例があるので、誰も異論ありますまい。
全部が全部そうなるとは限らないけれど、そうならないとは言えないと。

幸い、現在のオウムといえば、キリスト教に照らすならば
ちょうどイエスの死後、わりとすぐ、という時期にあるわけですが、
キリスト教なら千数百年経たねば出てこなかった「プロテスタント」が、
開祖の高弟から出つつあるわけです。
キリスト教では、オウムのマイトレーヤ正大師にあたると思われるペテロが、
キリストの直弟子ではないパウロの作ったカトリック路線に
完全に組み込まれる形になってしまったわけですが、
今のアーレフにはパウロ的な人物はいないと。
ただ、A派全体で直弟子であるにも関わらず少しパウロ化しているわけですが、(笑)
そこから正大師は離脱しようとしている状況なわけです。

キリスト教がローマ国教となってしまった時期のように、
アーレフはまだ国教の段階になく、弾圧の時期にありますが、
これはキリスト教に比べても祝福された状態と言えるかもしれません。
ちゃんと「欠点の反省」を踏まえた一派が、
「正統派」の権力奪取とその乱用をするより先に出来上がり、
「正統派」の権力乱用で潰される心配だけはなくなったからです。

結局、教団分裂そのものに善も悪もない、これまた条件次第、
そういう結論に落ち着くわけですが、
もちろん、積極的に望ましいことではないものの、
もしA派があくまでも意固地になり続けるならば、
分裂も止む無し、と考えます。
少なくともこれから起こると言われている正大師の分裂によって、
無間地獄に落ちる輩は一人もいないと思われます。
たとえ、アーレフが「仏教団体」であったとしてもです。


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