Message#3665 2006年5月12日(金)16時51分 From: 山本英司 | |
| オウマー日記 http://www.bekkoame.ne.jp/i/sinzinrui/nikki.htm
の「(2006.5.11---06:40) 円錐切り!!」の
> 円錐と円柱との比が1:3であると中等数学の範囲でどうやって証明するのだろうか。
についてですが、 計算を簡単にするために以下、底面の1辺が1、高さが1の正四角錘で考えます。 底面の1辺が1、高さが1の正四角柱(て言うか立方体)の体積は1ですね。 さて、正四角錘の体積を考えるのに、近似として、
底面の1辺が1.0、高さが0.1の正四角柱 底面の1辺が0.9、高さが0.1の正四角柱 底面の1辺が0.8、高さが0.1の正四角柱 底面の1辺が0.7、高さが0.1の正四角柱 底面の1辺が0.6、高さが0.1の正四角柱 底面の1辺が0.5、高さが0.1の正四角柱 底面の1辺が0.4、高さが0.1の正四角柱 底面の1辺が0.3、高さが0.1の正四角柱 底面の1辺が0.2、高さが0.1の正四角柱 底面の1辺が0.1、高さが0.1の正四角柱
の合計を考えます。四角いせんべいの体積の合計で考えるわけですね。 すると、 1.0×1.0×0.1+0.9×0.9×0.1+0.8×0.8×0.1+……+0.1×0.1×0.1=0.385 になります。 0.33=1/3にはなりませんね。
しかしこれはあくまで近似だからで、 四角いせんべいをもっと薄く切っていけばいいのではないか。
ということで、0.01きざみで薄く四角いせんべいを切っていけば、 1.00×1.00×0.01+0.99×0.99×0.01+……+0.01×0.01×0.01=0.33835 になります(エクセルで計算してみました)。
これでもまだ0.33333...=1/3にはなりませんが、 しかし、四角いせんべいをもっともっと薄く切っていったらどうなるか。
ということを考えるのが実は積分であって、 底面の面積であるx^2(xの2乗)を0から1まで積分すると、 x^2の不定積分は(1/3)x^3+Cであることから、 0から1までの定積分は1/3−0=1/3になります。
ということで、積分を使えば話は簡単なわけですが、 「中等数学の範囲」となると確かに難しいですね。
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