| 彼女がご指摘のとおり、人間って結構「義」で考え、動くと。
そこが怖いところでね、「義」は「情」に通じ、
それらは物事に、いらざる前提をつけてしまう。
そして前提がつけば、今後の選択にいろいろ制約が付加されると。
例えば、オウム・アーレフを「義」で考えると、
まずあのような恐ろしいことをした団体に入ってしまうのは、
絶対的に良くないことだ、という前提がついてしまうと。
すると、正々堂々とした勧誘なら、まず勧誘された方が
「ここはテロ団体だ」と考えて逃げるだろうから、
言葉の上では正々堂々とした勧誘なら認めてやる、と言うと。
しかし、私が望んでいるのは「修行法を色々知っている人」を作ることであり、
そのためには「修行法を教団から盗んで来い」と思うと。
別に教団の心酔者を作りたいなんて考えてないわけです。
だから「勧誘における潔さ」なんて私にはどうでも良いことで、
ダミーサークルもきっかけのひとつならそれでＯＫ。
隠したまま入信させていなければそれで良いじゃないか、と考えてるわけです。
ところで、教団の人間もまた、「義」で動いているようで困ると。
だから私に、「ヤクザの抗争」なんて言われるわけです。
「ヤクザの抗争」で言い方が悪ければ、「チンピラの喧嘩」、
あるいは「ガキ大将の子分の喧嘩」と言ってもよろしい。
誰を親分として認めるか、なんてことで喧嘩しているのでは、
偉そうに「法則が」なんて言えないじゃないか、と。
私が両派に対して説教するとしたら、この一点だけです。
ともあれ、私は「義」ってのはあまり好きじゃないと。
これは私の育成環境から来るものかもしれないから、
ちょっと平均的な日本人の感覚、感情からはかけ離れてるかも。
一般社会なるものには、入ったところで
締め出しを食う以前に私自身がいることに耐えられず、
自ら出て行ってしまうパターンだから、
私の意見は、日本人にはあまり向いているとは思えませんな。
日本人が「義」で動くなら、
私は「理」と「利」と「狂」を気まぐれで使い分けて動く人です。
その意味では、私は「偽修行者」どころか、
「偽日本人」「偽人間」かも。（笑）
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