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Message#4929 2006年8月26日(土)20時59分
From: YASU
 
徹子の部屋(江川紹子編)レポート2
自分で、この録画したDVDから、テキストファイルに再現してみて、ATA説法テープをテキストファイルに書き起こした方は苦労したんだと改めて思いましたね。
それにしても、江川さんはよく「あの」とか「なんか」とか言うものですな。
嗚呼。
開祖も初期の頃の説法では、「あのう」とか入っていましたし。
これは第2弾です。
この部分は、セイラさんがもっとも興味深いと思う対談でつ。



黒柳:そして、何ていっても、サリン事件、地下鉄サリンのとき、ほんとに命が危なかった。
て、なんかいろいろなものにも拝見していると、いろんな人、ずいぶん、吹きかけられたとか、
あなたのお家にも、なんかすごいものが来ちゃったんですって。

江川:そうですね。サリンの事件の、ええ、半年ぐらい前、ですけど。
あの夜、寝ていたら、なんか、こうアパートのドアがあって、
そこに新聞とか郵便物を入れたりする小さいドアがついてたりするところがあるんですが、
そこからなんか、ガスを彼らがつくったホスゲンというガスらしいんですけど、
それをなんか、こう室内に噴霧したそうです。、

黒柳:あなた、いらしたの?

江川:寝てたんですけど。3時か、3時半ぐらいだったと、

黒柳:明け方の・・・。

江川:そうなんです。で、ガタンガタンいう音で目が覚めたんですね。
ていうか、その前に、ちょっとこう目が覚めかかってて、
ていうのは、その前の日に、お酒飲んでて、あの喉渇いて、目が覚めちゃったんですよ。
だけど、まだ早いしなと思って、もう一回寝ようということで、
あの、そういうときにガタンガタンという音がして、パッと目が覚めて、
で、その後起きて、「ガタン」という大きな音がしましたんで、
なんか、入られたかと思ったんですね。
で、すぐパッと電気つけて、で、パッと玄関のほうへ行ったんですけど、
あの、人はいなくて、でただなんか臭い匂いが立ち込めて、
で、ただいきなりドアを開けて、なんか、人がいたりして、グサッと刺されても嫌なんで、
こう、外の様子を伺っていたときに、なんか、結構吸い込んで、

黒柳:入り口に近かったんで・・・。

江川:ええ、で、あの、ドアをちょっとしてからドアを開けて、
で、外廊下だったんですけど、私も下のほうの道路を見たら、
車が止まってて、そこになんか、人がバーと乗り込んで、逃げていくという、

黒柳:では、割とすぐだったんですね。

江川:そうですね。ええ、だから、ただ、彼らはこうサリンとかVXとか、まあ、成功してしまったわけですけれども、
そのホスゲンというのは、どうも出来損ないだったみたいで、

黒柳:でも、第一次世界大戦のときに、毒ガスみたいなことで、ああいったものではあるという・・・。

江川:それが本当にできていたら、あの、私は今ここに居なかったと思うんですけど。

黒柳:では、そのぐらいの・・・。

江川:でも、彼らは、確かにすごい、怖いこと、いっぱいやったんですけれども、その影にはものすごい量の失敗をしているわけですね。

黒柳:でも、何にも、何でもなかったの。

江川:声がちょっと出なくて、ええ、こう、
(声を小さくして、囁くように)「私はね、黒柳さん」、
(元の声の大きさに戻る)と、こういう感じの声になっちゃたんですよ。

黒柳:怖かったんじゃないですか?

江川:で、そのときは、あの、
まさかその、殺しにくるとか、そこまでは思っていなくて、
ちょっと甘かったと思うんですけど。
あの、むしろ、嫌がらせに来たと思ったので、
だから、怖いと思ったというより、なんか頭にきたみたいな感じだったんですけど。

黒柳:どこか、電話しようと思った?お友達に声が出なくて・・・。

江川:ああ、そうなんです。どうしちゃったのみたいな感じで。

黒柳:警察、行ったほうがいいとか。

江川:そうなんです。言われたんですけど。
ただ、そのガスなので、証拠がないと思って、
で、やっぱり、その前に坂本弁護士の事件のときに、
あの、警察にいくら言っても、なかなか動いてもらえなかったというのがあったものですから、
あの、その、ほんといろいろな暴力の痕跡があるあの事件ですら、動いてもらえなかったのに、
気体で、その、しかも、アノ、急いで換気しちゃったので、その証拠が残っていないものを駄目じゃないのかな、と思ったんですけど。
みんなにあんまり勧められて、近くの交番に行ったんですね。
でも、お話して、それで、あの本署のほうに電話していただいたんですけど、
でも、結局、本署のほうでは来るに及ばずというだったんですね、最初は。
でも、その後で、いろいろ、あの、捜査が行われたとか。
で、次に来たときにあの捕まえるために張り込みをしてくださったりとか、そういうことはあったんです。

黒柳:他の方も、狙われて、ほんとにね、ずいぶんひどい目にあった方もいらっしゃいますもの、ねえ。

江川:そうなんですねえ。

黒柳:被害を受けた方々。

江川:はい。

黒柳:でも、あのころ、ちょうど、あなたはほんと、毎日、テレビに出ていらっしゃる頃、こちらでお願いしたんですけど。
なんか、「坂本弁護士のことがあるので」、
とおっしゃって、そのときは出ていただけなかったんですよね。

江川:ま、それだけじゃなくて、やっぱりあの事件、あの、被害者がたくさんいらした事件なので、
なにかこう、こういう、なんていうか、
黒柳さんと話すると、楽しいという感じになると思うんで、そういう気分にちょっとまだ、なかなかなれなかったんですね。

黒柳:思い出になったら、ね。
毎日、テレビに出ていらしたでしょう?
で、拝見して、多分、スタイリストなんか付いていらっしゃらないだろうなと思って。私も付いていないんですけどね。
でもね、きっと毎日お困りだろうと思って、あなたらしいけど、地味な、洋服用意してね、これ差し上げようと思ってたんですけど。

江川:ああ、ありがとうございます。

黒柳:で、まあお忙しいので、郵便でお送りするのも、そういうことがあって、
また、郵便を受け取るかどうかもわからない人かと思って、お送りしなかったんですけど。
それから、10年以上経ってしまったんで、もうずいぶんなりますものね。

江川:ええ、だから、サリン事件から11年ですものね。

黒柳:そうですよね。ですから、あのお洋服もいい席か何かで着ちゃったかもしれないんですけど。
今日は失礼いたしました、後ほどね。
とってもきれいなスカートで。いつも、コメンテーターとしてお出になるときは上半身しか映んないから、
スカート、どんなにきれいでも映んないですもの、

江川:はあ、そうですね。

黒柳:ねえ。

江川:ええ、大体、上だけですね。

黒柳:そうですね。今日、とても、きれいなスカートを見せていただきました。

江川:(笑い)

黒柳:ただあの、坂本弁護士のことはすごい心を痛めていらっしゃったのは、
あの方を紹介したのは、あなただったんですって?
あの、オウム行ったっきり帰ってこないという子供さんを持っている親の方に・・・。

江川:そうですね。あの、私のところに電話があって、
で、まあそのときは、オウムっていうものが、どういう団体なのかもよくわからないし、
あの、そのう、親子関係もよくわからないので、
あの、とりあえず、弁護士さんに相談してみたら?ということで、
その方、警察だとか、あと、都庁とか、そういうところに行かれたけども、事件にならないと、

黒柳:オウムに行ったっきり出てこないという・・・、いうのはね。

江川:ええ、だから、なかなか駄目で、あの、
それで「弁護士さん、どなたか、相談してみたら」ってこと、申し上げたら、
弁護士の知り合いが居ないということで、
あの、何人かの弁護士さんに声をかけたら、坂本さんが、
「じゃあ、僕が相談に乗ってあげるよ」というふうに言ってくれて、
手帳を出して、予定を入れてくれたんですね。
それが、あの、坂本さんとオウムとの最初の接点で、
その後、あの坂本さんはほんとに、あの一生懸命相談に乗られたものですから、
やっぱり、同じような立場の方が次々に相談に来たりして、まあ、被害者の会が出来たり、
そういう最中に、あのまあ忽然と居なくなったと。
しかも、いろいろな状況からすると、暴力の痕跡があったということで、
あの他の条件だけを見てみても、利害関係以外考えられないね、ということで。
それから、あの、本格的にオウムのことを調べるようになりました。

黒柳:そのころすでに、江川さんは人権擁護の記者として、お名前が出ていたので、
そういう相談もあった、ような・・・?

江川:どうなんですかねぇ?
あの、また、たまたま、直前にあの、私の名前が新聞に出たので、
あの、その方は、あの、まあ、あの、
相談に乗ってくれるんじゃないのかと思ったんだと思うんですね。

黒柳:でも、ほんとにね。
あの恐ろしい事件があったんだけど、
あの麻原とかいう人には死刑の宣告が出ているんですけどね。

江川:ええ、ですね。ただ、あの、
弁護士さんがなかなか控訴のための書面を出さないということで、
まあ、高等裁判所で控訴棄却になりまして、
あの、ただ、それに対して、異議申し立てをやっておりますので、まだ、確定はしてませんけど、
このまま確定する可能性というのもありますよね。
だから、けっこう、はやく、あのう、裁判が終わるということも・・・。

黒柳:それにしても、長い裁判で

江川:ええ。

黒柳:あのそういうことには、お金をかけて使うんだけど、
サリン事件で被害を受けた方たちには、ほんとにまだ、何もね、

江川:そうなんですよ。


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