当掲示板は2005年4月29日を期して移転しました。移転先は
http://honfleur.sakura.ne.jp/bbs/bbs3/nerimb3.cgi
投稿パスワード設定時、記事の閲覧だけはここをクリック。

喫茶オンフルールの再開を熱望する
ア〜レマー、野次お馬〜♪ 達のお気軽掲示板
(当掲示板は2005年4月29日をもって移転し、書き込みはできません)

(現在 過去ログ1 を表示中)

HOME HELP 時系列表示 トピック表示 ファイル一覧 検索 過去ログ

No319 の記事


■319 / )  Re[1]: カナリア
□投稿者/ あべる@野次お馬〜♪ -(2005/03/26(Sat) 21:01:09)
    No235に返信(山本英司さんの記事)
    > ということで、公開初日の3月12日、映画『カナリア』(塩田明彦監督)
    > http://www.shirous.com/canary/
    > を観にシネ・リーブル梅田まで行ってまいりました。
    > 私が入ったのは13:20予告編開始の2回目の上映でしたが、
    > 客の入りは半分程度、いわゆるアート系の映画館としてはまあまあというところでしょうか。
    私も漸く本日観に行って参りました。どこに映画館があるのかと思ったら、大阪駅と福島の間に
    数年前に出現した巨大ビルがそうだったんですね。
    国電で大阪駅に到着する前に変てこりんな形の巨大ビルがあるのが気になっていたのですが、
    梅田の新都心として開発中?? 大鉄局がヨドバシになり、以前は貨物駅とか国鉄施設しか
    なかった大阪駅の北側も開発中なんですね。それにしてもアクセス環境たるや最悪! 行きは
    大阪駅、帰りは福島駅に歩いてみましたけど、何とかしてほしい。横浜みなとみらい地区式に
    動く歩道でもほしいところですな。あるいは地下鉄四つ橋線あたりを延長するとか。

    > で、感想ですが……。
    > ちょっとこれは、お薦めできませんねえ。
    > まずもって筋運びが荒唐無稽なのはもとより、
    > こんなに「オウム寄り」でいいのかな? と。

    またしても逐語的レスで叱責くらうかもしれませんが、私は非常によく出来た映画だと思い
    ましたですね。勿論人間界・現世肯定の映画として、という但し書きはつくわけですけど。
    どうしても比較の対象としては「A」等の森作品と「地獄」あたりになるでしょうか。「東京
    エロチカ」はわけがわからん。・・・改めて「A」シリーズ思い出すと、まあ私が言うのも変です
    が(笑)、ありゃあプロパガンダと言われても仕方おまへん罠(笑)。筋書きの荒唐無稽さは
    別にすると、非常に真面目に作られた映画であると思います。谷村美月っていうのでしょうか、
    主演少女の演技は凄く印象的。最近上戸彩だの今度の少女だのとロリ傾向?? 車を壊されん
    ように気をつけよう。裸は後ろ姿だけだけどまだガキ体型なわけですが、数年で彩ちゃんみた
    いな巨乳になるんだろうか、なんていう不埒な感想はやめておいて・・・と、

    ニルヴァーナ教団の描き方に関しては、勿論「フィクション」と断ってるわけですが、オウム
    を意識して描いているかどうかという点に関しては、「地獄」などと比較しても意識している
    部分はむしろ少ないというのが実感でした。マスコミを通じて非常に浅くオウムというものを
    曖昧な形で捕らえている観客に対して、「オウムを一応意識して作ってるな」とうい印象を与える
    という程度の感覚でしょう。
    この点「地獄」の場合には、オウムを貶めるための執念ともいえるほどのこだわりでオウムの
    汚い部分を誇張して描いてますな。オウムをある程度知っている者が見ると、オウムの考証と
    いう点にはほとんどこだわりが無いな、って感じ。集団自殺の危険性については誰にも相手して
    もらえない中でその可能性を唱えてる?自分が書くのも変ですが、簡単に集団自殺しちゃうって
    筋書きも一寸オウムにしては違和感感じるな、って感じ。
    既成仏教式の真言、蓮華座でなくあぐらの信者の多いこと、腰が全然入ってない、パーフェクト
    を脱ぎ捨てるシーンが冒頭にあるけど、帽子だけ被ってるの? 本体はどうしてるんや?(笑)

    べつに批判してるわけではないですよ。この映画がテーマとして表現したかったことの材料と
    して、有名な「オウム」をあっさりと描いてみたって感じですな。

    あの映画を見て非常に印象に残ったことがいくつもあるのですが、山本さんみたいに理路整然と
    書けないから、思いつくままに右脳で感想文を書きます。

    先ず、あの映画見終わってから町で反射的にオムライスを食ってしまった。母の死を知って食い
    かけのオムライスを放ったからかしで、善意のおばさんの店のテレビを壊して・・・勿体無い、
    って印象が強かったっていうか、貪り強い自分が美味そうに二人が食ってたオムライスのデータ
    に如何に影響されやすかったか証智ってところ(笑)。
    廃校の小学校があまり荒廃してなかったのは誰かが手入れしてるのだろうか? 
    主演少女でしたかね、「人のためになりたい」っていう台詞が印象に。彼女は完全に現世の発想
    だけなわけですが、オウムの場合も「良い人が集まって、人のためになりたいと思って」たのが
    何故かいつのまにか大量殺人・・・っていうところが最大の謎であり問題であるわけですから。

    > なんで裸足で田舎道を走っていくのか。
    裸足で走ると石があると結構痛いんですよね。アベベも裸足だったし、裸足であわてて脱走と
    いうところを強調?? それにしても児童相談所でパーフェクトを持たせてもらえるの???

    最高の疑問 光をきわみ サマディ修習 この天へ

    > 母が集団自殺したことを知って光一は嘆き悲しむわけですが、

    いえね、今日の朝テレビで競輪の中野浩一が出てたのですが白髪。染めてるのでしょうけども
    「浩一(漢字違ってたらゴメン)」との縁で、あの白髪には必然性を感じますた。カッサパ無期
    受刑者(上訴中???)はじめ、この名前にはいろいろと問題が多い(笑)。

    > いくら苦悩したからと言って一気に白髪になどなるわけがありません。

    でも恐怖で真っ白って話はよくききますけどね。どうも山本さんは理屈と観念のとらわれが多い。
    そんなことではたすかりませんぞ。

    > この現代日本で子どもだけ3人でいったいどうして生活していくのでしょうか。

    そもそも義務教育はどうなるのか? 病気になっても国民健康保険も無いでしょうし、就職から
    家借りることすらできませんよねえ。戦乱国ならストリートチルドレンもあるでしょうけど、
    日本であの年齢の子供だけで生活するのは無理ですよね。また収容されるのがおちでしょうに。
    まあ例のリサイクル工場に転がり込んで、弁護士でも立ててリサイクルの誰かが身元引き受け
    ってことで(法的にどうか知らないっすが)中学には通って、定時制高校にでも行くと。

    なぁんてチョ〜現実的なことしか考えられない自分が情けない。

    それにしても一番不思議なのは、唐突に登場して唐突に別れてしまったレズカップル。いったい
    あれは何かを示唆するってこと?? 現世におけるいろんな人間関係のひとつの姿?? あれこそ
    どうも必然性も何もわからん。

    まあ、あのたくましい主演少女の姿には肯定できる部分が多いんですかね。あの裸見て何万も
    出す気にはならんけど(笑)。

    それにしてもラストシーンについては「地獄」の方が1000倍も良かった! ←不謹慎モ〜ド

    あと、母親が出家するときに教団施設に連れていった車を運転してた人、眼鏡の横顔は岡山事件
    でアーレフではご法度の「犯罪」犯した師の雰囲気。正面の顔は全然違ったけど。確かに犯罪は
    いけませんよね。たとえ車庫飛ばしでも犯罪は犯罪、勤務先の封筒横領も犯罪になるからご内密
    にね。誰にとは言いませんが(笑)。

    > 一番下の妹を死なせてしまうというのがオチでしょう。
    > あるいは、これまた『誰も知らない』のラストで暗示されていた(?)のと同様、
    > 一番上の少女が援助交際で稼いでいくというのが「現実的」な解決策です。
    > それをこの映画は「現実」へのオールタナティブとして提示しているのでしょうか?

    う〜〜ん、でも犯罪になってしまう年齢の、あの娘を大金出して買いますかね? その趣味の人
    もいるかもしれんけど。
    私は超現実的だけど、朝子ちゃん、金持ちの祖父母のところでまともに暮らしてるのに、あんな
    金も無い不良少年少女についていくより祖父母の方が少し折れてくれたら祖父母の厄介になった
    らええのになあ、なんて思ってましたけど、それでは映画にはなりまへんわな(笑)。

    > ラストの祖父からの別離は「出家」の象徴として描かれたものでしょう。

    しかし、「オウム」「カルト」というものを否定的に描いてるという意味においては徹底否定で
    あって、オウムに対する肯定的な描き方は完全に皆無ですよね。森監督とは大違い(爆)。
    オウム部分肯定(笑)の私どころか、山本さんよりも「オウム完全否定」(笑)。

    エンディングの歌で、現世のいろいろな矛盾を歌い上げていましたですが、だからといって何か
    解決策を示すということではないのではないでしょうか? という点は山本さんが詳しくご考察。

    元シュローパ師が言った言葉・・・自分を大切にっていうような意味だったか依存の否定・自立
    についてだったか、まあそういうあたりは一つの要素にはなるものの、だからどうすればよいと
    いう回答は示されてなかったように思うし、まあ大雑把に言ってしまうならば、退屈で矛盾と
    汚れに満ちた、終わり無き日常を普通に生きるしかないってことになるのでしょうが。

    > むしろ温かく描かれているようにも感じられます。
    > に出会うわけですが、その胸の中に飛び込んでいった光一の姿には、
    > 単なる教団内での上下関係に留まらない信頼関係が感じられます。

    そうそう、あのシーンは印象的でした。けっこう厳しくされていたわけなのに。

    ところで、偶然あのグループと出会うという設定は決して無理があるわけではないですね。
    私の経験でもこれに類したことがありました。ガイシュツですが、秘儀もといオウマー資料
    の無償配布で確か浣腸様からのビデオのダビングを送り元を偽装して送ろうと他県に行って
    飛び込みで運送会社の営業所に入ったら、そこで顔見知りの信徒が働いてた(彼が運送業とも
    知らなかった)ということもありましたから。あんなことはあり得ますね。

    > 家族というものを取替えのきく道具か材料のように思っている光一の祖父を、

    共感できる面もある(笑)。

    > しかし、「赦す」とはまたあまりにも傲慢な言い草であると言わざるを得ません。
    >
    ここはいろいろな解釈ができるのでしょうが・・・。

    > しかし、今求められていることは、アリバイ作りではなく、具体的な対案の提示のはずです。
    > その対案が、それと明示されてはおらずあくまで私の「深読み」に過ぎないわけですが、
    > 野垂れ死にもしくは援助交際というのでは絶望的に過ぎます。
    > あるいは、「絶望的な状況であることを自覚せよ」ということなのかも知れませんが。

    うんうん、なるほど。

    > よって……「物好き」以外にはお勧めできない映画と言わざるを得ません。

    山本さんがこれほど気合を入れて長文のご感想を書きたくなるほど魅力がある映画だということにて
    オウム関係者万人にお勧めする次第です。ただし「カナリヤ」の人にはお勧めしません(笑)。


    ところで、次は突然超超真面目モ〜ドになりますが、ユキノさんには是非ともあの映画を見て
    真面目モ〜ドでの感想を承りたいと思う次第です。

    ユキノさんのお立場って、あの自殺した女性出家者とほとんど完全に共通するものがあるでしょ。
    教団内にいたときの親子の情とか、女性信者の子供を引き取った祖父母のこととか・・・触れたく
    ない部分でしたら失礼をお詫びして取り下げますが。

    教団内では親子の情ってものに関して実際にはもっとクールだったのではないか、あくまで
    現世の立場で作った映画だから情の部分を強調してるんではないかと、部外者ながら想像
    するのですが。


返信 削除キー/


Mode/  Pass/

HOME HELP 時系列表示 トピック表示 ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -
「時系列表示」に直接来られた場合、投稿パスワード設定ができない場合があります。その際は恐れ入り
ますが ここをクリックして、ツリー表示トップ頁で投稿パスワードの設定をお願いします。

記事の閲覧だけならパスワード無しで可能です。ここをクリック