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Message#2083 2005年12月20日(火)10時13分 From: 和井 恵 | |
| > あべるさん > > > 和井 恵さんのメッセージ(#2063)への返事 > > > >> 「記憶」には二種類の作用があります。 > >> 一つは物事を記憶する作用。 > >> そして、もう一つは、その記憶したことを再生する・思い出す作用。 > >> しかし、もう一つ別の「意味合い」があることをご存じでしょうか? > >> それは、「気づく(正しく知覚する)」ということです。 > >> これは、「知識」をもとにして、ある「見解」を身につけ、 > >> それを基礎(ベース)として「思索する(思いこむ)」ということではありません。 > >> それら(知識)を必要としない、全く別の「修行方法」が存在するのです。 > > > >これは和井さんがご修行の中で到達されたお考えなのでしょうか、どこかにこういった > >考え方が紹介されていますのでしょうか。 > > 上座部仏教(テーラワーダ)が、この瞑想法を継承しています(笑)。 > > → http://www.j-theravada.net/4-vipassa.html
このホームページで紹介されているのは、「入り口」です。
尚、「瞑想法」について、私が他の場所で書いたレスをここで紹介しておきましょう。
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>それともうひとつ、釈迦は苦行を否定しているという発言をしている人もありますが、 >これも「苦行を否定」ではなく、「苦行だけでは悟りはひらけない」と >説いていると認識しているんですが・・・。 >「苦行そのものを否定」している説もあるんでしょうか?
仏教を研究する学者の中には、釈迦が「成就」する直前に、 「この方法は、苦の滅尽に至るための根本的な解決法では無い。」 と考えて「苦行」から離れたことを指して、 「苦行を捨てた(否定した)」のだと解釈する人もいるようです。 一緒に苦行をしていた五人の比丘達のように…
しかし私は、「●●●さん」と同じように、 「苦行だけでは悟りはひらけない」と考えて「離れた」のだと思います。 実際には、「アーガマ」を読んでみると、 その中では釈迦が「苦行」を人々に勧めている場面も出てきます(笑)。
当時のインドの「修行」は、大きく二つに分けることが出来ます。 つまり、「苦行」と「瞑想」です。
釈迦は出家して間もなく、二人の師の下で「瞑想の道」に入りました。 そして割と短期間で「無所有処」「非想非非想」という、 二つの「境地」を「体得」してしまいます。 これらは仏教の「八解脱」の六番目と七番目に当たり、 「無色の瞑想」とも呼ばれています。
つまり、オウムの教義で言うと、「コーザルの世界」と言うことになります(笑)。
|まず、五蘊無我の法について話したよね、最後の方で。 |五蘊無我とは、この肉体は厭い離れるものであると、ね、忌み嫌って離れなさいと。 |感覚器官は、忌み嫌って離れなさいと、ね。 |そして、普段思っていること、つまり表層も忌み嫌って離れなさいと。 |それから、ブラフマランドラ内にあるイメージも捨てなさいと。 |そして、意志も捨てなさいと。 |そうなったとき、あなた方はコーザルの世界に入ることができますよと、ね。 |そして、コーザルの世界に入ったならば、それを解脱といいますよと、 |ニルヴァーナといいますよと、言っているよね、釈迦牟尼は。 | (一九八七年十月十一日 和田平集中セミナー)
釈迦は、「コーザルの世界がニルヴァーナだ」などとは言っていません(笑)。
元々「アストラル」や「コーザル」という言葉は、 マダム・ブラヴァッキーを始祖とする「神智学」で使われていた言葉です。 「肉体」「エーテル体」「アストラル体」「メンタル体」「コーザル体」「ブティ体」 と言った、とても詳細な分類を、「神智学」では行っていますが、 それらの中の言葉を「流用」して、「色界」と「無色界」を「言い換え」て、 新しい「解釈(説明)」を付け加えたものなのです。
当時のインドの「瞑想法」には、大きく二つの流れがあったように思われます。 一つは「ブラフマンとの合一」に代表されるような「宇宙意識的なものとの一体化」。 もう一つは「真我」に代表されるような「自己(個我)の本源への帰還」。
しかしこれを「ヨーガ・スートラ」的に解釈すれば、 「真我独存」は「有我想三昧(有種子三昧)」の段階(というか、これがさらに転化した形)。 「大我との合一」は、「無我想三昧(無種子三昧)」として捉えることも出来るでしょう。
しかし、釈迦はこれらの「境地」に満足できず、 「この方法は、苦の滅尽に至るための根本的な解決法では無い。」 と考えて、六年間にもわたる「苦行の道」に入りました。
そして、ついに「第三の道(新しい、より現実的な瞑想法)」を見いだすのです。
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