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Message#2313 2006年1月1日(日)17時28分 From: 和井 恵 | |
| あべるさんのメッセージ(#2265)への返事
> > 「方便」の場合は、特に「使い方」を間違えると「毒」になります。 > > 「どういう理由から、このような教えを使っているのか?」 > > その理解が足りないと、「火傷(ヤケド)」をします。 > > 今の「アーレフ」の「カルマの法則」の使い方に、 > > 特にその「毒(副作用)」を感じています。 > > カルマの法則の使い方というのは、薙刀正師が現役でやっておられた頃も、 > その後おかしな路線に傾いて行って事件に突っ走ってしまった頃のオウムも、 > 基本的には同じではなかったのでしょうか。
そうですね。 しかし、最近の方が「誤用の弊害」が著しいと感じてしまうのです。
カルマの法則の「公理」として、 「自己が、過去において為したことしか、返ってこない」というものがあります。
しかし、この考え方は、本当に正しいのでしょうか? 以前に「カルマの法則の裏バージョン」の話しはしましたよね。
私は、「理論的(あるいは物理学的・相対的)」に考えた場合、 この考え方は完全に「矛盾」している、と思っています。 しかし、「苦の滅尽」に「役に立つ」のかと聞かれれば、 「ある限定された条件の範囲内であれば、有効である」と答えるでしょう。
アーガマに、こういうお話があります。
|二人の息子を持つお婆さんがいました。 |兄の方は「日傘」を売り、 |弟の方は「雨傘」を売って生計を立てていたのです。 |ですから、お婆さんは、天気が良い日は「弟」の心配をし、 |天気が悪く「雨」の日は、「兄」の心配をして、 |毎日を悩み続けて暮らしていたのです。 | |その話を聞いた釈迦は、お婆さんの家へ立ち寄って、 |こうアドバイスをします。 | |お婆さん、晴れた日は「兄」の事を考えて、 |「息子の日傘が売れる、良かったな」と思い喜びなさい。 |そしてまた、雨の日は「弟」のことを考えて、 |「息子の雨傘が売れる、良かったな」と思い喜びなさい。 | |この教えを聞いたお婆さんは、喜んでその「教え」を実行し、 |「心配(悩み)」から解放され、安らかな生活を送るようになりました。
このお婆さんは、「事実」の「ある限られた側面」だけを見て、 「苦悩(心配事)」に苛まれていました。 それを観た釈迦は、単純に「視点をひっくり返す」ことによって、 「苦」を「楽」に変え、お婆さんの「悩み」を取り除いて(?)しまったのです。
為したこと「しか(限定)」返ってこない。
これは、「ある限られた側面」のみに「意識を限定」させることにより、 普通ならば生じるであろう「他者(攻撃を加えた相手)への怒り」、 「責任転換(悪いのは相手だ)」という、 反復攻撃へ至る「悪循環」を断ち切るためには、とても「有効」な教えなのです。
つまり、自己の「怒り・嫌悪・憎悪」を「滅尽する」のに「役に立つ」のです。
ですから、この法則は「我が身に起きたこと」に対してのみ「使用」すべきなのであって、 「他人(相手)に起きたこと」に対して「使用(強要)」すべきではないのです。
つまり、貴方がそういう「(サリン)事件」に遭って「被害者」となったのは、 過去世において自分の為した「悪業の結果」である、 という他人への「アドバイス」は「無知」による「傲慢な誤用」にしか過ぎません。 このような、「馬鹿げた説明(加害者が被害者に要求する)」を聞いて、 「被害を受けた方々」が納得するはずがないのです。
「地下鉄サリン事件」を契機に、 教団では「このような誤用」が日常化されていったのではないでしょうか?
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