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Message#2939 2006年2月8日(水)10時09分
From: 和井 恵
 
Re7:ピアニスト
あべるさんのメッセージ(#2933)への返事

> わかります。
> 最初は、親から子供を取り上げて国家が子供をロボットのように育てるような方法をイメージしてたのです。
> 薙刀正師のアイデアは、非常に大雑把に言うと、幼児期には親元でスキンシップを重視し、
> 学校に行く年齢のときには寄宿生の学校で、というようなことになるんでしょうか。

そうですね、それに近い考え方をしていますが、少し違います。
私は「産みの親」が、「スキンシップ」を与えたりという「幼児期の育て方」を満足に出来なくなってきている、と考えています。
そして、代わりに顕れてきているのが「子供のペット化」ではないでしょうか?
それと呼応して、「ペットの子供化(我が子のように可愛がる)」も進んでいる。

昔は、「大家族」が当たり前で、小さい子供を「お姉さん」が子守をしたりしていました。
つまり、実際に「親」になる前に、事前に「仮体験(予行演習)」をする「機会(環境)」があったのです。「兄弟喧嘩」も沢山するチャンスがあった。
それを「フォロー」するような「お爺ちゃん、お婆ちゃん」も居たでしょうし…

今は「核家族」が当たり前で、何の準備も無いままでの、いきなり「親としての本番」が始まってしまう。
それに、社会的な「倫理観・価値観の崩壊」が連動して、「躾や礼儀」を教えられない親たちが増え、「素直だけれど無節操」な子供達が増えていく。

要は、きちんと対応の出来る「複数の育ての親によるフォロー体制」と「兄弟のような同年代の子供達での共同生活」ができるような「場」を「幼少期」から創っていく、ということ。
「保育園」の「スーパー・ヴァージョンアップ版」といったところでしょうか…

「教育」は、子供だけではなく、「親」に対しても当然必要になってきます。
「幼児教育」のしっかりとした「知識(何をどうすればいいのか)」を与え、「生みの親」としての「役割分担(負担そのものは軽くする)」を明確にしてあげる。
そして今は「地域(例えば町内会)」としての「機能(フォロー体制)」も崩壊していますから、それらも併せて「再構築」していく必要がある。

それらを突き進めていくと、かつてのオウムではありませんが「地域社会としてのロータス・ヴィレッジ構想」のような方向性が見えてくる…

まぁ、これが私の考える「第二の選択」と関わってくるわけだけれども。


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