Message#2213 2005年12月27日(火)22時38分 From: 和井 恵 | |
| さくらさんのメッセージ(#2199)への返事
>> ただ、宿明通が存在するならば、過去生があるわけで、輪廻があると思います。 > > 「過去世」と思われる「記憶」が「事実である」という証明(検証)はできますか? > 仮にできたとして、それが本当に「自分の」記憶であるという「真偽」は?
少し説明を付け加えましょう。 「記憶(データ)」というものを考えた場合、 例えば、次のような「解釈」も成り立つのです。
「アーカシック・レコード」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは、喩えて言えば、 「この宇宙が始まってからの全ての記憶」が入力されている、 コンピュータのHDD(ハード・ディスク)のようなもの。
例えば、そこには「釈迦の記憶」も入ってるでしょう。 その「データ」に、何らかの形で「アクセス」出来た人がいたとします。 当然、その人は「釈迦の記憶」を「思い出す」。 すると、その人は「釈迦の生まれ変わり」ということに成るのでしょうか?
単純に「記憶を思い出す」と言っても、 その記憶が「間違っている」場合もあるでしょ? 「記憶違い(勘違い)」をしていた経験はありませんか?
そして「正しかった」としても、 それが「本当に自分の記憶なのか」ということが証明出来るのでしょうか?
こういった「確実な検証が不可能」な事に関して、 釈迦は「無記」を通しているのです。
しかし、要はね、 それが「真薬」であろうが「偽薬(プラシボー効果)」であろうが、 「苦の滅尽」に役に立つのなら、それで良いのではありませんか?
仏教の「目的」は、「(今、ここにある)苦の滅尽」にこそあるのですから…
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