Message#5099 2006年9月7日(木)15時05分 From: 和井 恵 | |
| 聖者ぼんちリンポチェさんのメッセージ(#5098)への返事
> さあさあ、ここで問題になるのが、 > 「漏尽智」って何やねん、ということですな。
「漏」とは、仏教では「煩悩」のことを指します。 「煩悩を尽くしてしまう=苦の滅尽」。 つまり「(自己が)ニルヴァーナに至ることの出来る力」のこと。
> いろいろ定義はされているけれども、 > オウムの説明の仕方は特異なものなんでしょうか?
要するに「オウム流の解釈」でしょ? > 「人のカルマを見切る能力」
「カルマ」という言葉を持ち出してきていること自体、独特だよね。 釈迦は、あのような「カルマの法則」なんて、何処にも説いていないよ。
「カルマ理論」なんて、釈迦が死んだ後、大分経ってから「学僧」達の間で盛んに議論されたモノ。 理由は、仏教は「無我」を説いてるのに、「輪廻」を肯定している(実際には無記)。 じゃあいったい、「輪廻する主体は何なのだ?」と他宗教から「突っ込まれて」から、 「理論武装」として、盛んに論じられるようになったの。 仏教の歴史を、よく調べてご覧。
> もちろんこれが定義のすべてではないだろうけれども、 > 一つの説明としてはなされてましたよね? > そしてこの能力の有無が、マハームドラーをかけ得るかどうかの > 要になっている、と。 > 確かにこの内容そのものは合ってるんでしょうけど、 > それが「漏尽智」であるのかどうか、そこは実際どうなんでしょうか?
違うと思うよ。 「カルマ(因果の流れ)を見切る」と言うのならば、 むしろ「宿明智」とか「死生智」の方が関係すると思うけどね。
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