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| Message#36056 2010年7月1日(木)19時20分 From: てんさいくん |
| 見るべし！ |
| 『ザ・コーヴ』 不快だが映画を見てから議論しよう （ｃ）ＯＣＥＡＮＩＣ ＰＲＥＳＥＲＶＡＴＩＯＮ ＳＯＣＩＥＴＹ． ＡＬＬ ＲＩＧＨＴＳ ＲＥＳＥＲＶＥＤ． 一部団体の「反日映画」という抗議活動で上映中止騒動が起こった問題作が、紆余曲折を経て公開決定。 筆者としては、『靖国 ＹＡＳＵＫＵＮＩ』騒動の時に「映画は見てから判断すべき」という議論をみんなで戦わせたと思っていたのに、その教訓や反省がまるでないじゃないかとがくぜん。同時に、メディアの一端にいる人間として、自分たちの果たすべき役割とは何なのかを考えさせられた。 でも、自分の気に入らない映画だからって抗議するなんぞ、この仕事やっていたら身がもたんよ。「こんなつまらん映画を見せんな！」「時間を返せ！」と悪態をつきたくなる映画が年に何本あることやら（苦笑）。 確かに本作は米国アカデミー賞ドキュメンタリー部門で受賞したが、出来は同じノミネート作『ビルマＶＪ 消された革命』の方がはるかに上。イルカ漁に携わる太地町の人たちをわざと怒らせてその様子を撮る“マイケル・ムーア監督方式”のドキュメンタリーは不快だ。 ただ、イルカ漁を取り巻く現実を日本人に知らしめてくれた功績は大きい。特に気になったのは国際捕鯨委員会（ＩＷＣ）で日本が、捕鯨同調票をカリブの小国から買収していると指摘していること。英国紙が同様のニュースを報じたばかりだ。反日云々を言うより、こっちの方が問題じゃない？ 問題提起している作品の上映を阻止すれば、大切なことが公表される機会を失うという事でもある。とりあえず映画を見て中身を議論しましょうよ。★★★☆☆（中山治美） 【データ】 監督：ルイ・シホヨス 脚本：マーク・モンロー 出演：ルイ・シホヨス、リック・オバリー ７月３日（土）より全国順次公開 |