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| Message#50374 2013年4月7日(日)01時36分 From: セイラ |
| 創作 平成昔話「モテオトコ・高橋マコト」 |
| 高橋マコトは運転中に女性ドライバーの車とぶつかった｡ 車は両方とも大破してしまったが、ふたりとも無傷であった。 車から這い出てきた女は、｢なんてｽﾃｷな男性！ねえ車を見て｡もう車はﾀﾞﾒみたいだけど､ あたしたちは幸運にもｹｶﾞはないみたい｡きっと神様があたしたちをめぐり合わせてくれたのよ｡これからも会って、この男性に尽くしなさいという神の啓示よ！｣ 高橋は喜び､｢そうだとも！まったくそのとおりだ！｣ 女は自分の車の助手席付近から何かを取り出しながら､高橋にこう言った｡ ｢ねえ､もうひとつ奇跡が起きてるの｡あたしの車はもうめちゃくちゃなんだけど､このﾜｲﾝは平気みたい｡ これって､ｱﾚじゃない？神様がお祝いをしなさいってことなのよ！｣ 女はﾜｲﾝを高橋に手渡すと､高橋はうなずき､ｷｬｯﾌﾟを開けて半分飲み干し､女に返した｡ 女はﾜｲﾝを受け取るとすぐにｷｬｯﾌﾟを閉めて高橋に再度渡した｡ 高橋｢どうした？きみはやらないのか？｣ 女｢ああ...｡お巡りさんもうすぐくるわよ｣ 今は昔、平成という時代のお話。 |